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Design beyond Molecules. (独自の分子をデザインし、“従来の分子の価値”を超えるモノを創る)

私たちの最大の強みは「新しい分子をデザインして、実際に合成できる」ことにあります。

分子はあらゆる自然現象、社会生活に関わる物質です。

どうしてこんな性質・機能をもつのか?

分子はその構造が決まっているため、その原子状態や結合、電子状態、分子間相互作用などを具に調べることで性質や機能の真理に迫ることができます。

また、原子や結合の特性を活かしながら複雑な分子構造を構築する合成化学。

小説やドラマのストーリーを追うかのように、ドラマティックに変化する分子構造を創り出せる職人技。

分子を合成できるからこそはじめて拓くことのできるサイエンスがある。

これらのことに魅了され、これまで分子の合成化学に従事してきました。

分子の特性や機能は、量子化学計算、AI、機械学習などを駆使することで非常に精密に予測できるようになってきました。

一方、製薬分野では低分子医薬開発が縮小傾向にあるなど、最近では分子科学の今後に対しさまざまな声が飛び交っています。

ただ、そんな時代だからこそ

「未踏の構築高難度分子をつくる」
「重要な分子を効率的につくる」
「分子の未知なる機能・展開性を見出す」

ことが大事になると信じています。

他の誰かでも作れそうな分子ではなく、自分たちだからこそ合成できるという独自の「カッコいい」分子を設計して難易度の高い合成に挑戦したいと思っています。

また、創るのが難しい、効率的に創ることに難がある、そんな課題に挑むことで

「泥臭く挑戦できる、合成化学者として唯一無二の存在である」

そんな研究者を輩出したいと思っています。

世の中にとってどんな物質が必要なのかよく見極め、その創製に先駆ける必要もあると思っています。

いま役立つ分子・物質である必要はない。

でも、世に数多の分子がある中で自分の分子の活躍を他人が担ってくれるとは限らない。

我が子の就職先 (=分子の活躍先) までデザインすること・送り届けることも重要だと感じています。

最後に、

「”従来の分子の価値”を超えたモノづくり」

を推進していきたいと思っています。

抽象的ですが、「分子を起点にこんなものが創れるの!?」と世界を驚かす合成化学を展開したいです。

一般的な分子に比べて大きな構造をもつ物質群は、現代の技術をもってしてもまだまだ取り扱いが難しいです。

だからこそ、おもしろい構造・価値あると期待される構造をもつ巨大物質を分子のように創れたらカッコよくないですか?

「分子起点合成化学」を打ち立てて、次世代のサイエンスを牽引したいと思っています。